ここでは,GIMP で扱うことのできる主なファイル形式の保存と読み込みについて説明します。
まずは,「2.拡大・縮小」で使用したサンプル画像を利用します。この画像の読み込み手順は,2.2 サンプル画像の読み込みを参照してください。
画像を読み込んだ後,実際には,いろいろな加工を施す訳ですが,練習では,何も加工せずに,そのまま「上書き保存」してみます。
上書き保存する場合は,メニューバー「ファイル-保存」を選択するか,ショートカット「Ctrl+S」を操作します。
それでは,つぎに「コピーを保存」について説明します。サンプルは,前節のサンプルをそのまま使用します。
「コピーを保存」する場合は,メニューバー「ファイル-コピーを保存」を選択します。
「画像のコピーを保存」ダイアログが表示されます。ダイアログの詳細は,つぎのとおりです。
保存するファイル名(ダイアログ上部の名前欄)を入力します。今回は,適当なフォルダに「sample_back.jpg」としてJPEG形式のまま保存します。
なお,保存しようとするフォルダに同名のファイルが既に存在する場合は,次のような警告ダイアログが表示されます。上書きしても良い場合は「置き換える」ボタン,そうでない場合は「キャンセル」ボタンをクリックします。
JPEG形式で保存する場合には,「JPEG形式で保存する」ダイアログが表示されます。ここでは,そのまま「保存」ボタンをクリックします。このダイアログの詳細は,後で説明します。
以上で,「コピーを保存」ができたことになります。「コピーを保存」の場合は,作業ウィンドウの画像は,それまで実行した加工状態のまま,その後の加工作業を継続することができます。つまり,「コピーを保存」は,それまでの作業状態の履歴保存にも使えることになります。下の画像のタイトルバーの部分を見ると,最初のサンプル画像のファイル名のまま(すなわち作業途中)であることが分かると思います。
つぎに説明しますが,この点が「名前を付けて保存」と大きく異なる点です。
それでは,つぎに「名前を付けて保存」について説明します。サンプルは,前節のサンプルをそのまま使用します。
「コピーを保存」する場合は,メニューバー「ファイル-コピーを保存」を選択します。
「画像の保存」ダイアログが表示されます。ダイアログの詳細は,つぎのとおりです。
保存するファイル名(ダイアログ上部の名前欄)を入力します。今回は,適当なフォルダに「sample_back2.jpg」としてJPEG形式のまま保存します。
なお,保存しようとするフォルダに同名のファイルが既に存在する場合は,次のような警告ダイアログが表示されます。上書きしても良い場合は「置き換える」ボタン,そうでない場合は「キャンセル」ボタンをクリックします。
JPEG形式で保存する場合には,「JPEG形式で保存する」ダイアログが表示されます。ここでは,そのまま「保存」ボタンをクリックします。このダイアログの詳細は,後で説明します。
以上で,「名前を付けて保存」ができたことになります。「名前を付けて保存」の場合は,作業ウィンドウの画像は,それまで対象とした画像のすべての加工状態を破棄して,新しく名前を付けて保存した画像が編集対象になります。つまり,「名前を付けて保存」は,それまでの作業状態をすべて破棄して,新しい画像を編集することになります。下の画像のタイトルバーの部分を見ると,サンプル画像のファイル名が新しいファイル名に変更されていることが分かると思います。
この点が「コピーを保存」と大きく異なる点です。
GIMP では,多くの形式のファイルを読み込むことができます。ここでは,Web で扱う主な形式であるJPEG形式を例に読み込みの方法について説明します。なお,PDF形式等のファイルも読み込むことができますが,PDF形式の読み込みについては,別の機会に説明したいと思います。
「ファイルを読み込む」場合は,メニューバー「ファイル-開く」を選択するか,ショートカット「Ctrl+O」を操作します。
「画像を開く」ダイアログが表示されます。
開きたい画像ファイルの存在するフォルダをダブルクリックするか,フォルダ名を選択して「開くボタン」をクリックします。
このときフォルダ階層がダイアログ上部に表示されていますので,そのパス上のフォルダであれば,ボタン形式で該当フォルダを選択することもできます。
最後に開きたい画像ファイルの選択後,「開くボタン」をクリックします。
以上で,選択したファイルが開かれます。
GIMPでは、さまざまなファイル形式をサポートしています。GIMPのプラグインという機能を使用すれば多くのファイル形式をサポートできるようになりますが,ここでは標準的なファイル形式のいくつかについて説明します。
なお,注意しなければならない事は,読み込みできるファイル形式であっても,その形式が書き込み(保存)できるかどうかは別だと言うことです。例えば,PDF形式のファイルを読み込むことはできますが,PDF形式で保存することはできません。