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  1. 2.20 スタイルコンテナ
    1. 2.20.1 スタイルコンテナ
    2. 2.20.2 div要素
    3. 2.20.3 span要素

2.20 スタイルコンテナ

このページでは,CSSから少し離れて,XHTMLのdiv要素とspan要素について説明します。

2.20.1 スタイルコンテナ

まずは,つぎのXHTMLのコードを見てください。

<table>
    <tr><th>氏名</th><td>広島一郎</td></tr>
    <tr><th>電話</th><td>999-999-9999</td></tr>
</table>
<table>
    <tr><th>氏名</th><td>広島二郎</td></tr>
    <tr><th>電話</th><td>888-888-8888</td></tr>
</table>

これはXHTMLで,電話帳を作成したものですが,XHTMLの性格上,文書の論理構造の記述はできても,電話帳としての意味的構造はマークアップできません。つまり,一人分とか,一人分の名前だとかを意味として与えることができません。

そこで,こうしたマークアップをXHTMLの範囲で補完するために,さまざまな要素のグループ化を行うことができる仕組みがあります。このグループ化した器を「コンテナ」と呼びます。では,コンテナ化したXHTMLのコードを見てみましょう。

<div id="a001">
    <table>
        <tr><th>氏名</th><td>広島一郎</td></tr>
        <tr><th>電話</th><td>999-999-9999</td></tr>
    </table>
</div>
<div id="a002">
    <table>
        <tr><th>氏名</th><td>広島二郎</td></tr>
        <tr><th>電話</th><td>888-888-8888</td></tr>
    </table>
</div>

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2.20.2 div要素

div要素」は,コンテナ化するための要素であり,ブロックレベルのコンテナを構築します。そのDTDは,つぎのように示されています。

<!ELEMENT div %Flow;>
<!ATTLIST div
  %attrs;
  >

この"div要素"は,ブロックレベルのコンテナであり,スタイルを適用する場合は,特に「スタイルコンテナ」と呼びます。以下にXHTMLコードの例を示します。

<body>
<div id="head">
    <h1>タイトル</h1>
    <p>ここは,タイトル部分の段落です。</p>
</div>
<div id="body">
    <p>ここは,本文部分の段落です</p>
</div>
</body>

つぎに,このXHTMLに適用するスタイルシートと,その表示結果を示します。

* {
    margin: 0;
    padding: 0;
    border: none;
}
body {
    width: 300px;
    padding-left: 1em;
    padding-right: 1em;
}
div#head {
    color: #000;
    background-color: #ccc;
    border: 2px solid #000;
    padding: 1em;
    text-align: center;
}
div#head p {
    font-size: 0.8em;
}
div#body {
    color: #000;
    background-color: #fff;
    padding: 1em;
    margin-top: 1em;
}

div要素によるスタイルコンテナ

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2.20.3 span要素

span要素」は,div要素同様にコンテナ化するための要素であり,異なる点はインラインレベルのコンテナを構築する点です。そのDTDは,つぎのように示されています。

<!ELEMENT span %Inline;>
<!ATTLIST span
  %attrs;
  >

span要素により,インラインレベルのスタイルを細かく制御できますが,実際には,em要素やstrong要素などの字句要素群によってマークアップした方が,文書構造上は分かりやすくなります。そのため,div要素に比較すると,span要素は使用例は限られています。

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