← 2.7 フォント CSS総目次 2.9 ボックスモデルの概要 →
このページでは,字下げやセンタリングなどのテキストに効果を与える主なプロパティについて説明します。
「text-indentプロパティ」は,矩形ブロック(矩形ブロックの詳細については後述します。)に含まれるテキストの先頭行にインデント(字下げ)を指定します。その書式は以下のとおりです。
text-indentプロパティ | |
---|---|
値 | <長さ> | <%値> | inherit |
初期値 | 0 |
適用対象 | ブロックレベル要素,テーブルセル要素,inline-block要素 |
継承 | する |
パーセント値 | 包含ブロックの横幅に対する比率 |
p { text-indent: 1em; }
「text-alignプロパティ」は,矩形ブロックに含まれるテキストの揃え方を指定します。その書式は以下のとおりです。
text-alignプロパティ | |
---|---|
値 | left | right | center | justify | inherit |
初期値 | UAおよび表記方向に依存する |
適用対象 | ブロックレベル要素,テーブルセル要素,inline-block要素 |
継承 | する |
パーセント値 | 受けつけない |
"justify"による両端揃えは欧文系の文書に有効となるブラウザはありますが,日本語の両端揃えを行うブラウザは,ごく一部に限られているようです。また,ブロック内の最終行は両端揃えされないことがあります。
"text-alignプロパティ"は継承性があるので,注意が必要です。例えば,
div { text-align: center; }
というスタイル指定があるとき,つぎのXHTMLコードを考えてみます。
<div>
<p>この段落内のテキストはすべて中央揃えで出力されます</p>
</div>
この場合,div要素に中央揃えが指定されていて,それが継承されるため,div要素の子要素であるp要素も中央揃えになります。そのため段落ブロック内も中央揃えされることに注意してください。
「text-decorationプロパティ」は,テキストに与える装飾(上線,下線,取り消し線,点滅)を指定します。その書式は以下のとおりです。
text-decorationプロパティ | |
---|---|
値 | none | [ underline || overline || line-through || blink ] | inherit |
初期値 | none |
適用対象 | すべての要素 |
継承 | しない |
パーセント値 | 受けつけない |
以下に使用例を示します。
em { text-decoration: underline }
em.cancel { text-decoration: line-throgh }
「white-spaceプロパティ」は,要素内に記述された空白の取扱い方を指定します。その書式は以下のとおりです。
white-spaceプロパティ | |
---|---|
値 | normal | pre | nowrap | pre-wrap | pre-line | inherit |
初期値 | normal |
適用対象 | すべての要素 |
継承 | する |
パーセント値 | 受けつけない |
以下に使用例を示しておきます。
pre { white-space: pre }
p { white-space: normal }
td.nowrap { white-space: nowrap }