HITP 広島工業大学専門学校

ホームページの基礎(1. XHTML 編)

← 1.19 画像を表示しよう  目 次  1.21 URLとURI →

  1. 1.20 ハイパーテキスト
    1. 1.20.1 サンプルの作成
    2. 1.20.2 サンプルを動かしてみる
    3. 1.20.3 リンクのための要素

1.20 ハイパーテキスト

ここでは,XHTML(HTML)の最大の特徴であるハイパーテキストについて学習します。ハイパーテキストとは,複数のWebページを相互に関連付ける仕組みのことです。そして,Webページ同士を関連付けることをハイパーリンク,あるいは単にリンクとも呼びます。

例えば,このホームページ基礎の表紙(トップページ)には,目次(コンテンツ)がありますが,目次の特定の項目をクリックすると該当のページが表示されます。この仕組みがハイパーテキストであり,クリックする部分には,相手のページへのハイパーリンクが指定されているわけです。

1.20.1 サンプルの作成

では,実際にサンプルを作成してみよう。まずは,複数のHTMLファイルが必要なので,ここでは「test1.html」と「test2.html」という2種類のファイルを同じフォルダに作成することにします。

test1.html
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN"
                      "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
<head>

    <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />
    <title>ハイパーテキスト(1)</title>
</head>
<body>

    <p>これはtest1.htmlのページです</p>
    <p><a href="test2.html">ここをクリック</a>すると,
    test2.htmlのページに移動します</p>
</body>
</html>
test2.html
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN"

                      "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
<head>
    <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />

    <title>ハイパーテキスト(2)</title>
</head>
<body>
    <p>これはtest2.htmlのページです</p>
</body>
</html>

1.20.2 サンプルを動かしてみる

では,最初にtest1.htmlをブラウザで表示してみましょう。うまく表示ができたならば,「ここをクリック」と下線付きで表示されている部分をクリックしてみます。

そうすると,test2.htmlのページが表示されます。これがハイパーテキストの動きです。

このときtest2.htmlには,test1.htmlへのリンクを指定していないので,前のページ(test1.html)に戻るためには,ブラウザの戻るボタンを使用します。そしてtest1.htmlに戻るとリンク部分の色が変わってますが,これは一度訪問したことがあることを意味します(訪問済みリンクとも呼びます)。実際には,この色や下線なども制御可能なのですが,今はその辺りのことについては割愛します。

1.20.3 リンクのための要素

別のページにリンクするためにはa要素を使用します。そのDTDは以下のようになっています。

<!ELEMENT a %a.content;>
<!ATTLIST a
  %attrs;
  %focus;
  charset     %Charset;      #IMPLIED
  type        %ContentType;  #IMPLIED
  name        NMTOKEN        #IMPLIED
  href        %URI;          #IMPLIED
  hreflang    %LanguageCode; #IMPLIED
  rel         %LinkTypes;    #IMPLIED
  rev         %LinkTypes;    #IMPLIED
  shape       %Shape;        "rect"
  coords      %Coords;       #IMPLIED
  >

a要素の内側要素は「%a.content;」となっていますが,基本的にはインライン要素のみを記述することができます。例外としては,a要素の中にa要素を記述することができないことです。

また,多くの属性がありますが,他のページへのリンクに使用する属性は,href属性のみを使用します。このhref属性には,リンク先のURLを指定しますが,今回のように同じフォルダに配置されている場合には,ファイル名だけの指定でもかまいません。

これらのことをまとめると一般的なリンクの方法は,以下のようになります。

<a href="リンク先のURL">リンクテキスト</a>
(C)Copyright 2010 HIROTAKA.YAMASHITA. HITP 広島工業大学専門学校. All Rights Reserved.