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ここでは,XHTML(HTML)の最大の特徴であるハイパーテキストについて学習します。ハイパーテキストとは,複数のWebページを相互に関連付ける仕組みのことです。そして,Webページ同士を関連付けることをハイパーリンク,あるいは単にリンクとも呼びます。
例えば,このホームページ基礎の表紙(トップページ)には,目次(コンテンツ)がありますが,目次の特定の項目をクリックすると該当のページが表示されます。この仕組みがハイパーテキストであり,クリックする部分には,相手のページへのハイパーリンクが指定されているわけです。
では,実際にサンプルを作成してみよう。まずは,複数のHTMLファイルが必要なので,ここでは「test1.html」と「test2.html」という2種類のファイルを同じフォルダに作成することにします。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />
<title>ハイパーテキスト(1)</title>
</head>
<body>
<p>これはtest1.htmlのページです</p>
<p><a href="test2.html">ここをクリック</a>すると,
test2.htmlのページに移動します</p>
</body>
</html>
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />
<title>ハイパーテキスト(2)</title>
</head>
<body>
<p>これはtest2.htmlのページです</p>
</body>
</html>
では,最初にtest1.htmlをブラウザで表示してみましょう。うまく表示ができたならば,「ここをクリック」と下線付きで表示されている部分をクリックしてみます。
そうすると,test2.htmlのページが表示されます。これがハイパーテキストの動きです。
このときtest2.htmlには,test1.htmlへのリンクを指定していないので,前のページ(test1.html)に戻るためには,ブラウザの戻るボタンを使用します。そしてtest1.htmlに戻るとリンク部分の色が変わってますが,これは一度訪問したことがあることを意味します(訪問済みリンクとも呼びます)。実際には,この色や下線なども制御可能なのですが,今はその辺りのことについては割愛します。
別のページにリンクするためにはa要素を使用します。そのDTDは以下のようになっています。
<!ELEMENT a %a.content;>
<!ATTLIST a
%attrs;
%focus;
charset %Charset; #IMPLIED
type %ContentType; #IMPLIED
name NMTOKEN #IMPLIED
href %URI; #IMPLIED
hreflang %LanguageCode; #IMPLIED
rel %LinkTypes; #IMPLIED
rev %LinkTypes; #IMPLIED
shape %Shape; "rect"
coords %Coords; #IMPLIED
>
a要素の内側要素は「%a.content;」となっていますが,基本的にはインライン要素のみを記述することができます。例外としては,a要素の中にa要素を記述することができないことです。
また,多くの属性がありますが,他のページへのリンクに使用する属性は,href属性のみを使用します。このhref属性には,リンク先のURLを指定しますが,今回のように同じフォルダに配置されている場合には,ファイル名だけの指定でもかまいません。
これらのことをまとめると一般的なリンクの方法は,以下のようになります。
<a href="リンク先のURL">リンクテキスト</a>